2022年11月19日

やっと…

まごまごしてると1年たってしまうので、今年の2月か3月頃に書き始めたものを、迷ったけれど一旦アップします。
私はエフゲニー・プルシェンコのファンです。なので、ロシアのウクライナへの侵攻に関する彼の発言について自分の思いを明らかにしておきたいと思いました。


あまりにも時間がたってしまったのでどうでもいいかと思った時期もありましたが、やはりけじめを付けるというか、そんな思いで半年以上前に書いたものを上げておきます。
今の、これからのフィギュアスケートを見ない、もう関心がないと言うならそれでいいけれど、どうやらやはりフィギュアスケートが好きなんだなと最近改めて思ったので。

2022年春先にこれを書いた後は彼のSNSを、フォローは続けているものの内容はちゃんと読んでないし、ロシアの記事も見ていません。なので最近のことは知りません。



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最初にジェーニャのインスタが日本のネットニュースになってから、時々Twitterでは自分の考えをつぶやいたりはしてたんだけど、ファンとしてきちんとこちらで私の考えを明らかにしておきたいと思いました。次から次へ(問題発言が)出てくるし自分の考えも文章にまとめようとすると難しかったり単純に休みの日は疲れてしまって何もできなかったりで何か月もたってしまいました。
最初に結論を一言で言えば、私は彼の考えを支持しません。ただ、ネット上での批判に対しては少しもの申したい部分もあります。

ついでに言うとタラソワの言うことも酷いことばっかりと思う。
他の「重鎮」たちも。フィギュアスケートに真摯に向き合って正々堂々と戦ってきたスケーターたちを侮辱することで自分たちを正当化したり持ち上げたりして、それでフィギュアファンからの愛情と敬意を繋ぎ止められると思うのでしょうか?

話がそれましたが、日本のネット記事にではなく、ジェーニャのインスタを直接引用して私の感想と意見を述べたいと思います。



「2022年3月1日(日本時間2日)

黙っていられない。
アスリートであり分別のある人間として、スポーツを政治と分けて考える。
しかし現実にはそうではない:月曜日、FIFAとUEFAは我が国のチームをすべての競技会から閉め出した、IOCがすべてのスポーツにおいて我が国のアスリートたちを取り除くことを求めた後に!
本日、国際スケート連盟(ISU)は、その主催する競技会においてロシア人の参加を禁じた。
それは大きな間違いだ!
スポーツと政治を混同することはできない、アスリートを罰することや彼らが演技したり競技したりする権利を奪うことはできない、彼らが今しているように。
これは差別であり、アスリートの権利への直接的で野蛮な違反行為だ。
我が国のスケーターたちは世界最強であることを証明してきた。
我が国のアスリートを除いたフィギュアスケートへの関心は同じものとはならないだろう。
スポーツ界におけるロシア代表に適用される裁可は不適切で政治的だ。
我が国のアスリートたちが国際大会でパフォーマンスしないのなら、勝利は価値を減じるだろう、なぜなら多くの競技で最も強い者たちが国内に留まるからだ。
ごく最近IOCは、1894年に是認された“より速く、より高く、より強く”というオリンピックのモットーを変更した。
今はこのように聞こえる:“より速く、より高く、より強く、一緒に”。
これは正当な言葉だろうか?
現在ロシアは世界のスポーツから孤立することを望まれており、それはオリンピックの価値が過去に留まることを意味する。
皆が平和を望み、そして僕もそれを望んでいる!
僕はすべてが可能な限り早く終わり、交渉が実を結ぶこを心から願っている。
僕は大統領を信じている!
僕は政治家ではない、スポーツマンであり、僕が目指すのは人々がスポーツの愛を通して結ぶ合い、政治的な違いを克服することだ。
我々は皆うまく対処できると確信している!!!!!力こぶロシア国旗 」

https://www.instagram.com/p/CakOQAMNR1v/
https://www.sponichi.co.jp/sports/news/2022/03/02/kiji/20220302s00079000468000c.html


この時点では、文脈から見て「大統領を信じている」というのは戦争を終わらせることに関してだろうと思います。その点に関して、日本人から見てプーチンは悪者だから彼を信じるなんてとんでもない、という論調ならば賛同できません。
この平和もロシア人にとって都合のいい平和であって、ウクライナがロシアの言うことをきくようにプーチンの手腕を信じているということにはなるのだろうと思うので、外から見ればそれも身勝手に見えますが、そこも非難はできません。なぜならどの国民であれ誰であれ、その国にとって、あるいはその個人や企業にとって都合のいいことを望むのは同じだし、それは都合のいいことではなくて事実に基づく正義だと誰もが信じているわけです。信じているから発信発言するわけで。でも、こと利害関係が絡む国と国との関係についてはすべての人の意見が一致する正義なんてありえないです。
それでも戦争=人殺しなので、どんな思想を持っていようと、そこは容認できません。ジェーニャもこの時点では戦争を望んではいなかったと思われます。

そもそもジェーニャがプーチンを信頼するようになったのも、ネットで浅薄な批判をしている人たちが言うように、オリンピックで金メダルを獲ってお金や家をもらったからではありません。
(誤解してる人もいるようですが、TBSの番組で紹介された現在住んでいる豪邸はプーチンからのプレゼントではありません)
もちろん細かい話は知らないし、ましてや本人から聞いたわけでもないけれど、ファンとして見聞きしてきた範囲で言うなら、やはり大きかったのはジェーニャにとっては悲願とも言えるソチ冬季五輪誘致の活動を通じて、それを実現させたプーチンの手腕に全幅の信頼を置くようになったのでしょう。
また、ジェーニャはソ連時代に国のお金で選手として育てられたので国家への忠誠心が強いみたいな言い方をしている人もいましたが、彼が9歳のときにはソ連は崩壊しているし、サンクトペテルブルクのミーシン先生のところに移ったのはその後の事なので、べつに国家に英才教育を施されてきたわけではありません。
さらにトリノ冬季五輪で金メダル獲得後の2009年、バンクーバー冬季五輪を目指して復帰しましたが、ロシアスケ連からの資金援助はありませんでした。ジェーニャは妻のヤナさんがスポンサーを探してくれて助かりましたが、年寄りの自分にも若い選手にもスケ連からお金は出ないと、何かの試合後のプレカンで発言したことがありました。
そしてバンクーバー冬季五輪後、メダリストたちが招かれて当時のメドベージェフ大統領との食事会があったとき、ジェーニャは意を決してその現状を大統領に訴えました。その結果、ジェーニャはスケ連から手ひどいしっぺ返しを喰らうことにはなりましたが、状況は改善され、政府からスケ連に降りていたお金が選手たちに行き渡るようになりました。メドベージェフは傀儡で真の権力者は当時首相という地位にいたプーチンということは全世界知っているような状況だったので、ジェーニャもプーチン閣下によろしくというようなことを言っていました。こういった出来事を通しても、プルシェンコはプーチンに傾倒していったのではないかと思われます。

長くなりましたが、私がジェーニャを擁護できたのはここまでの話。



「2022年3月5日

我が国のパラリンピアンたちはこのチャンスを8年間待ってきた。
そしてそれは再び取り去られた。
ロシアチームは2018年ピョンチャンから除外された-わずか数人のアスリートがニュートラルな立場で許可された。
そして今、我が国のパラリンピアンたちは2大会連続で失おうとしている!!!!
砕かれることのない強いアスリートたち!
僕と我が国のすべての人にとって、彼らは偉大だ!
強いアスリートたちは打ち砕かれることはない!
僕にとって、我々全員にとって、彼らは真に伝説的だ!ロシア国旗・力こぶ 」

https://www.instagram.com/p/CasEOFxALhr/

こっからもうあかん。
そもそもなぜ2018年に国家として選手団を送り込めなくなったのかというと、言わずと知れたドーピング問題だ。だけど、潔白な選手たちもいる。だからロシア人だというだけで差別されてオリパラに出場できなくなったわけではなく、決められた基準をクリアできれば個人として参加を認められたわけで、むしろ寛大な措置ではないのか。
にもかかわらず問題の原因から目を背けて差別だ不公正だとわめいても全く説得力がないんですよ。
ただ、もしかしたら本気で国家的ドーピングなど西側の陰謀と信じてるのかもなあとは思う。
いくら国内で情報統制されてもネット見られるじゃないかとか、プルシェンコなら西側や日本にもたくさん来てるんだから、ロシア以外の情報にも触れられたはずじゃないかとか言う人たちもいるけど、日本にいる日本人だって、ネット使っていたって、例えば新型コロナへの対応に関する意見なんて千差万別じゃないですか。マスクやワクチンの効果等についてもまったく反対の意見を持つ人たちがいて、互いに相手を非常識だと思ってるじゃないですか。人間自分にとって都合にいい情報しか結局は受け入れないもんですよ。


参考記事
https://static.chunichi.co.jp/chunichi/archives/article/olympics/pyeongchang2018/news/CK2018013002000139.html
https://www.asahi.com/articles/ASL2W2T4RL2WKTQ2001.html



2022年3月6日
I am Russian ! I ‘m proud to be Russian !!! I was born in Great Russia, in the Khabarovsk Territory. For a long time I lived in Volgograd -Stalingrad. I played for St. Petersburg in sports, now I live and work in the Moscow region. I brought 4 Olympic medals in 4 different Olympic Games to our motherland - Russia.! 🇷🇺Stop Racism! Stop Genocide ! Stop Fascism!
私の名はエフゲニー・プルシェンコ!
私はロシア人だ!
自分が「ロシア人」であることを誇りに思っている!
私は偉大なるロシア、ハバロフスク地方で生まれた。
長い間ヴォルゴグラード-スターリングラードに住んでいた。
サンクトペテルブルクのためにスポーツの中で演技し、今はモスクワ州で生活と仕事をしている。
4回のオリンピックで4個のオリンピックメダルを我々の母国-ロシアにもたらした!
ロシア人よ、頭を上げて世界を巡れ、恥じるな、君たちがロシア人であることを誇れ!
#stoprussianhate #ZaМир(#ZaWorld) #СвоихНеБросаем(#Don't Quit Our Own) #Россияロシア国旗

https://www.instagram.com/p/CawkAGgtbjW/

最初この投稿の英文部分を読んだとき、Stop Genocide !とか目に入って、もしかしてプルシェンコも世界からの批判を目にしてロシアの現実に気がついたのかなと一瞬思ったんだけど、逆なんだよね。日本にいると「え?」と思うけど、ジェノサイドやレイシズム、ファシズムというのはロシアを批判しているいわゆる西側諸国に対してなんだよね。ウクライナ侵攻もファシズムに対抗してという建て前を言ってるらしいんだよねロシア政府は。
いろいろ完全に逆。ロシアがそういうことしてるから批判されてるのに、ロシアはそれをヘイトと捉え、それと戦ってると思い込んでるんだよね。
もちろん、日本国内にいる、いや、どこにいてもか、相手がロシア人だというだけで白い目で見たり蔑んだりいじめたり、そんなことをした時点で本当にロシアンヘイトになってしまうから、そんなことはあってほしくない。


彼のアイスショーでロシア軍を象徴する「Z」を基調にしたデザインが使われたり、兵士たちにお手紙書くコーナーがあったりして、知らされていなかった出演者たちの一部が困惑を表明したことがありました。
そのことに対してネット上では、スポーツと政治を分けろと言っているプルシェンコ自身がその二つを一緒にしているという非難がありましたが、それは少し外れていると思います。これは中立が保たれるべき国際試合ではなくただの彼の個人的興業です。スポンサーの意に反しない限り、彼が好きなようにやったらいいんです。
ただ、それを出演者たちに事前に知らせなかったのは後輩たちに対する裏切り行為だと思います。あるいはみんな自分と同じ考えのはずだという思い上がりがあったのかもしれません。
ほかにもいろいろ突っ込み処満載の発言がありましたが、私が一番がっかりしたのはこのショーに関してかもしれません。

私は二度とアイスショーでロシア国旗を振ることはないだろうとこの時思ったし、リーザならともかく、今のジェーニャが仮に日本に来たとしても、高いお金払って観たいとは今は思えない。でもそんなファンの気持ちも、彼にとってはただのロシア人ヘイトにしか思えないのでしょうね。


非常に長くなりましたが最後にもう一つ。
実はウクライナ侵攻が始まってすぐ、ヤナさんのインスタで、ロシア国旗とウクライナ国旗の色に塗った二つの手が握手している画像を挙げて、自分の親はウクライナ出身だし、知り合いもたくさんいる。早く事態が収拾してほしいというような投稿があったように記憶してたんですが、後日探してみたら見当たらなくて。ヤナさんじゃなくて別の人の投稿だったのか、あるいはヤナさんの考えが変わって削除されたのか、あるいは削除せざるをえない状況になったのか。気になっています。

そしてこんなに長くこの戦争が続いていることも予想外でした。
どうか一日も早くウクライナと、そしてロシア国内にもいる心優しき人たちのためにも、この戦争が終わりますように。



posted by さぼ at 19:49| フィギュアスケート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする